最近、髪が薄くなってきている…と感じている方。もう生えてこないのか、薄くなるいっぽうなのかと、不安になりますよね。
ここでは、薄毛の進行について、髪の生える仕組みに基づき解説します。
髪が生えて来なくなった場合、その後どうなるかは「一時的なものかどうか?」で変わってきます。
例えばホルモンバランスの乱れや栄養不足、睡眠不足など不摂生な生活習慣によって一時的に頭皮環境が悪化し、薄毛になっているケース。
この場合は身体を健康な状態に回復させることによって、自然とヘアサイクルの改善や発毛に繋がる可能性もあるでしょう。
しかし、新しい毛が生えてくる気配がまったくなくなってしまった場合には、一時的なものでなく疾患や脱毛症が原因だと思われます。その状態から自力で発毛させることは難しいため、クリニックを頼るのがおすすめです。
そもそも髪は毛母細胞が活動することにより、毛根の下部にある「毛球」と呼ばれる組織から生えてきます。このため、髪が生えて来なくなると、よく「毛根が死滅している」と表現されますね。
果たしてそれはどういう状態か?というと、前述した髪の成長に関わる毛母細胞が失われた、と同義と考えて良いでしょう。
しかし、この「毛母細胞の死滅」は、頻繁に起こるものではありません。そのため、余程のトラブルや病気などの原因がない限りは、毛根は死滅しているのではなく眠っている状態。つまり、髪がまた生えてくる可能性はゼロではない、と言えるのです。
髪の毛は、基本的に3つの周期によって育成を繰り返しています。これを「ヘアサイクル」と呼び、サイクルが正常な状態であればハゲてしまう心配はほぼありません。髪は休止期になると抜け落ち、また新たな髪を作り始めるからです。
このように、毛母細胞が死滅しておらず、かつヘアサイクルが正しく行われていれば、また生えてくる可能性もあります。
しかし、実際に「毛根が死滅してしまう」ケースもあります。それは主に「頭部に真皮に至るほど、大きな損傷や火傷をした」場合です。
縫合手術が必要なほどの大怪我をしてしまった際に起こると考えられます。
また、ヘアサイクルの寿命が終わった時にも、毛根は死滅します。
前述した通りヘアサイクルは2~6年程度と長期的なスパンで行われますが、これは遺伝子情報において回数が決まっており、おおむね40~50回程度で一生分が終了すると言われています。
では、毛根が死滅してしまっているかはどこで判断できるか?というと、拡大機能付きのカメラやマイクロスコープを用い、「産毛が生えてきているか」を確認することである程度チェック可能です。細い毛や白髪であっても、生えていれば毛根は死滅していないと考えられます。
また、抜け毛の根元にぷっくりとした毛根が付いている場合にも、死滅していないと思って良いでしょう。ただし確実には言えませんから、気になる方は専門のクリニックへご相談ください。
このように、薄毛の方ももう髪が生えて来ないのでは?と諦めるのはまだ早いと言えます。しかし、既に治療中の方の中にも、思うようにいかず悩んでいる方は多いでしょう。
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