ストレス・自律神経の乱れ

抜け毛の原因のひとつには、ストレスや自律神経の乱れもあると言われています。
しかし、一体なぜ頭皮や髪に影響を与えてしまうのでしょうか?ここではその原因についてまとめています。

目次

ストレスは抜け毛の原因になる?

ストレスは、異常脱毛の原因とされる外的要因・内的要因の中でも、「外的要因」に分類される抜け毛の原因のひとつ。
精神的なものといったイメージが強いですが、直接的に抜け毛に作用するというよりも、ストレスが引き起こす症状が抜け毛の要因となる、というのが正しい見方だと言われています。
では、ストレスが引き起こす症状のうち、抜け毛に繋がるものにはどのようなものがあるか、詳しく見ていきましょう。

抜け毛要因:自律神経の乱れ

まず、ストレスによって起こる「自律神経の乱れ」。
身体が過度なストレスを感じると、それに対抗しようと交感神経が活発になり、呼吸や脈拍が早くなったり、消化器官の機能が抑制されたり、重要な臓器に血液を回してくれる末梢血管が縮小したり…といった異常が発生します。

通常はストレスから解放されると副交感神経が活発になるため、その状態は落ち着きますが、自律神経が乱れている場合には回復が上手くいきません。
結果、血行不良や食欲不振による栄養不足によって、抜け毛増加につながっていくのですね。

抜け毛要因:体内の亜鉛の減少

体内に活性酸素を発生させやすくなるのも、ストレスの特徴。これが増えると身体が酸化してしまい、老化が進む原因となってしまいます。
これを分解する際に「亜鉛」という成分が用いられるため、ストレスを感じるごとにこの必要な栄養素が減少することに。
亜鉛不足も抜け毛の原因になると考えられますので、少しでも衰えを感じたらサプリメントや亜鉛の多い食材などで積極的に接種していきたいですね。

抜け毛要因:ホルモンバランスの乱れ

例えば女性だからといって、女性ホルモンしか持っていない、というわけではありません。
人は男女を問わず両方のホルモンを有しており、どちらが優位かによって身体の調子も変わってきます。

一般的にストレスを感じると男性ホルモンが活発になり、体内のホルモンバランスが乱れやすい傾向が。そうなると皮脂が過剰分泌されることも多いので、肌と同じく頭皮も荒れてしまい、抜け毛が発生しがちになってしまうのですね。健康な頭皮を保つためにも、ストレス解消が大切だと言えそうです。

ストレスによる抜け毛のメカニズム

このように、ストレスが身体に与える影響は様々。しかし、頭皮や髪にも悪影響だということは分かりましたが、具体的にどのような仕組みで抜け毛が引き起こされるのでしょうか?
どのような状態から抜け毛に繋がっていくのか、見てみましょう。

頭皮の血行不良を引き起こす

まず、自律神経の乱れによる抜け毛について。これは交感神経が活発な状態から、副交感神経が活発な状態へ上手く移行できずにいると、末梢血管が縮小し、血行不良を引き起こします。

血液の巡りが悪くなれば、自然と頭皮や髪にも必要な栄養が行き渡りにくくなりますから、丈夫で健康な髪が育まれなくなってしまうのです。そのため、自律神経の乱れは抜け毛の原因になる、と考えて良いでしょう。

毛髪の成長に支障が出る

髪の毛の成分は主にたんぱく質だと言われていますが、このたんぱく質は「ケラチン」と呼ばれ、髪だけでなく爪や皮膚などの健康維持にも役立っています。
シャンプーや育毛サプリなどに含まれていることも多く、髪にとって大切なものだということが分かりますね。

このケラチンを生成するのに必要なのが、肉類や魚介類、穀類などにたくさん入っている「亜鉛」。亜鉛はストレスによる酸化(老化現象)を防ぐために使用されるので、これが不足すると新たな髪が生まれず、抜け毛や薄毛などに繋がってしまうのです。

頭皮環境が悪化する

最後に、ホルモンバランスの乱れによる抜け毛は、主に「頭皮環境の悪化」が原因です。
男性ホルモンが過剰になると、皮脂も必要以上に分泌されてしまう傾向があります。ニキビや肌荒れなどが起こりやすくなるのも、ホルモンバランスの乱れによるところが大きいと言えるでしょう。

頭皮もその例外ではなく、ストレスで男性ホルモンが活発になりすぎると余分な皮脂が毛穴を塞いでしまったり、雑菌が繁殖したりしてしまいがち。健康な髪を作るには、健康な土台も大切なのですね。

ストレス性の抜け毛の種類

実は、抜け毛は症状によっていくつかの種類に分けられます。脱毛症に合わせた治療を行うことが、改善の第一歩だと言えるでしょう。ここでは、一体どのような種類があるのかについて詳しくまとめてみました。

休止期脱毛症

まず、髪の毛の成長が止まったまま抜けてゆく「休止期脱毛症」。
通常、髪は通常退行期、休止期を挟みながら2~6年ほどかけて再生しますが、休止期脱毛症になってしまうと数か月~1年単位でしか髪の毛が成長しなくなります。その状態で退行期、休止期になると抜けてしまうので、いっこうに新しい髪が育まれない、となってしまうのですね。

円形脱毛症

円形脱毛症は、髪の毛が丸や楕円の形で一気に抜けてしまう状態を指します。ぽつりと小さな丸ができることもあれば、複数できるものや頭全体に及ぶもの、眉毛やまつ毛にまで及ぶものなど症状は重さによってさまざまです。
過度なストレスによる自己免疫疾患が原因とされることが多いと言われているため、心当たりの方はクリニックを受診してみてください。

女性男性型脱毛症(FAGA)

こちらもストレスによるホルモンバランスの乱れが原因となることが多い「女性男性型脱毛症」。
これは女性特有の脱毛症で、髪のハリやコシが失われ、頭部全体の毛が徐々に薄くなっていくのが特徴です。

男性と抜け毛の仕組みが異なることから、昨今では女性型脱毛症(FPHL)とも呼ばれています。一般的には40代前後の女性が発症するケースが知られていますが、20代でも無縁というわけではありません。

ストレス性の抜け毛の改善策

このように、ストレス性の抜け毛には複数の種類が存在します。では、改善するためにはどうすれば良いのか?気になりますよね。では、次から抜け毛予防・対策について、詳しく確認していきましょう。

ストレスを発散する

まず、非常に大切なのが「適度にストレスを発散する」こと。人によってリラックスできる方法は異なりますが、具体的には以下のようなものが挙げられます。

  • 映画を観たり、本を読んだりして気分転換
  • 筋トレやランニングなどで身体を動かす
  • 深呼吸や瞑想をする
  • 陽の光を浴びる
  • 誰かと楽しく話す(コミュニケーションを取る)

特に泣いたり笑ったり、表情の変化はストレスの軽減に効果があると言われていますから、人と接することができない場合も本や映画などの作品を見て、感動する時間を作ってみてはいかがでしょうか。

生活・食習慣を改善する

規則正しい生活を送ることも、ストレスによる抜け毛を防ぐためには大切。睡眠不足や運動不足に気を付け、栄養のある食事を3食摂って健康的な暮らしを心がけましょう。
特に髪に必要な栄養素であるたんぱく質や亜鉛、ビタミンなどを積極的に摂取するため、肉や魚、野菜のバランスを考えてみてくださいね。

頭皮ケアを見直す

誤った頭皮ケアも、頭皮や髪にダメージを与えます。
ケアのやりすぎも良くないため、シャンプーは1日1回を心がけ、丁寧に髪を梳かしてからシャンプー、トリートメントを行いましょう。

血行促進を意識し、マッサージするように洗うのがポイント。最後はシャンプーが残らないようよくすすぎ、しっかり乾かしてから寝てくださいね。

AGA治療を受ける

もしどうストレスに注意しても改善されない…という場合は、AGA(男性型脱毛症)の恐れもあります。
これは内服薬や外用薬、注入薬、植毛などの方法で治療を行う必要がありますので、専門のクリニックにご相談ください。例えば抜け毛が1日100本以上ある、抜ける髪が細くて短いなどの特徴があれば、受診のサインかもしれません。

薄毛のお悩みを今すぐどうにかしたいなら

いかがでしょうか?薄毛を改善するには様々な方法がありますので、自分に合った方法を選択することが大切です。
薄毛の状態が長引くことでストレスが誘発されるケースもありますから、早めの改善がおすすめだと言えるでしょう。しかし、原因を調べたり、病院にかかって長く服用したりするのは大変な面も。

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