更年期・ホルモンバランスの乱れ

生理や妊娠、出産など女性ならではの身体の変化も多いですが、年齢を重ねてからの「更年期」も、女性に多いとされる症状のひとつです。
これは抜け毛の原因となる恐れもあると言われていますが、果たしてそうなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

目次

更年期が女性の抜け毛・薄毛の原因に?

女性で抜け毛が気になりやすいとされているタイミングは、主に「産後」と「更年期」。
産後は主に疲労やストレスが溜まりやすいことから、女性ホルモンのバランスが乱れて抜毛するケースが多いと言われています。
更年期も同じようにホルモンの乱れが原因ですが、これは年齢とともに女性ホルモンが低下する、という側面が大きいようです。

更年期抜け毛の症状にはなにがある?

更年期の抜け毛の症状は、単に「よく髪が抜ける」というだけではありません。
ふと鏡を見ると、気が付けば進行している…!などのケースも少なくないため、抜け毛が多い以外にも、以下のような特徴が現れたら更年期抜け毛を懸念しましょう。

  • 髪が減り、地肌が透けている
  • 以前より分け目が広がり、髪のない部分が目立つ
  • 1つの毛穴から生える髪の本数が減っている
  • 髪にうねり、パサつきなど、以前とは異なる性質が出るようになった

上記のような症状は基本的にヘアサイクルが正常に行われていないのが原因で、髪の成長が退行に追い付いていない状態だと言えるでしょう。

更年期が抜け毛を引き起こす流れ

更年期による抜け毛は、前述した通り女性ホルモンの低下が大きな原因だと言われています。
しかし、そもそも年齢によってなぜ女性ホルモンが減少するのかというと、「閉経」が主なポイントです。

更年期とは閉経の前後10年を指すとされ、平均40~45歳程度で始まり、50~55歳程度で終わります。
閉経に向けて卵巣機能が衰えることで、女性機能が低下し、ホルモンの分泌量も少なくなるのですね。

更年期抜け毛に有効な対処法

更年期抜け毛の対策としては、まず専門のクリニックを受診するのがおすすめ。発毛治療やホルモン補充療法などを受け、原因へ根本的にアプローチするのが効果的だと言えます。

また、効果が見られない場合は、他の対処法で薄毛を改善する道も。では、それぞれの具体的なやり方について、詳しく見ていきましょう。

発毛を促す治療

クリニックで受けられる治療として代表的なのが、「ミノキシジル」を用いた内服治療。
女性は男性とは薄毛の原因が根本的に異なるため、AGA治療に使われるフィナステリドやデュタステリドといった男性ホルモンを抑える薬は使用不可と言われています。

しかし、ミノキシジルなら男女関係なく発毛効果が期待できるとされているため、タブレットを使用して無理なく抜け毛治療が可能。ただし、半年以上を目安として使い続ける必要があるようです。

ホルモン補充療法

ホルモン補充療法は「HRT」とも呼ばれ、抜け毛の原因となる「女性ホルモンの減少」に着目し、不足した分を補う目的で行われる治療法のこと。
これには内服薬もありますが、クリニックによっては張り薬や塗り薬といった外用薬を用いた方法も選べます。

ただし、あくまでも「更年期障がいの治療」であり、抜け毛に直接的にアプローチするものではありませんから、発毛治療に集中したい方はご注意ください。また、リスクもゼロではないので、医師の説明を事前にしっかり聞く必要がありそうです。

ウィッグ

クリニックでの治療や医薬品を用いらず、見た目的に薄毛を改善する方法としては「ウィッグ」も挙げられます。

近年では地毛を使用し、よりナチュラルな仕上がりを追求した製品も増えているため、ダイレクトに薄毛をカバーしたい方におすすめです。また、ウィッグだからこそ様々なスタイルを楽しめるのもメリットと言えるでしょう。
しかし、質の良いものほど高額、かつ取り外し可能な分メンテナンスが必要ですから、その点は注意しなければなりません。

深刻な抜毛症状には「増毛エクステ」

このように、更年期による抜け毛を改善するためにはウィッグや治療などの方法があります。しかし、ウィッグは自然なものを追求すると数十万円以上の費用がかかりますし、治療は個人差がある分、長い目で見る必要が。

そこで、今すぐ、かつ比較的リーズナブルな費用で何とかしたい!という方におすすめなのが、地毛に結び付けるだけでボリュームアップできる「増毛エクステ」。気になる方は、ぜひ取り扱っているサロンを身近で探してみましょう。